新築防水工事では、殆どの場合コンクリートやモルタルなど、セメント系材料が下地となりますが、改修工事では、アスファルト防水をはじめ、塩ビシート、ゴムシート、ウレタン防水など、種々の下地材に適合する必要があります。垂直引張り試験により接着強さを次表に示します
| 下地 | プライマー | 接着強さ(cN/mm2) | 破壊状況 |
|---|---|---|---|
| コンクリート | #100パイオニアシーラー | 160 | 下地破壊 |
| 合板 | #100パイオニアシーラー | 69 | 下地破壊 |
| 鉄板 | #100パイオニアシーラー | 196以上 | アタッチメント取れ |
| ウレタン防水 | #100パイオニアシーラー | 64 | 下地ウレタン破壊 |
| 塩ビシート防水 | 無し | 167 | 塩ビシート破壊 |
| ゴム系シート | #100パイオニアシーラー | 88 | ゴム系シート破壊 |





ボート・高架水槽・バスタブ・自動車等に広く採用されているFRP(Fider Reinforced Plastics)の軽量、かつ強度・耐水性・成形性等の優れた特性を生かし、コンクリート・モルタル・木部等の表面を特殊ポリエステル樹脂とガラス繊維で被覆し、水や各種の外的要因による腐食から保護するFRPライニング工法です。
FRP防水の膜厚は1プライで2.5mm・2プライで3mm・パーキング工法などは4.5mmです。
家庭用防水塗料は、メーカーから様々な商品がラインナップされていますが、一般にホームセンターなどで販売されている防水塗料は、長期間の防水性能維持は難しく、下地調整を行わずに屋上防水面やベランダ(バルコニー)面に塗布すると、1年も経過しないうちに防水塗膜が切れたり、めくれたりします。
ホームセンターで販売されている防水塗料は、アクリル系の防水塗料が殆どです。アクリル系の防水塗料は安価ですが、防水性能は低ランクに位置します。
FRP防水の耐久性能は、他の防水工法と比較にならない程、長期間の防水性能を維持できます。
FRP防水施工時の気温による樹脂と、硬化剤の配合比をしっかりと適正値にできるか、またガラス繊維に樹脂を含浸塗布する段階で、しっかりと脱泡作業をしているかにより、FRP防水の耐久性能は変化します。
しっかりとした施工を行えば、屋上などに施工する場合、20年や25年以上は防水性能を発揮します。
粗悪なガラス繊維を使用したり、脱泡作業をいいかげんにしてしまうと 10年位でビスケットのようにポロポロになり、防水性能は維持できなくなります。
FRP防水工事施工後のメンテナンスは、トップコート(FRP防水保護膜)の塗り替えがあります。
トップコート(ゲルコートトップ2液型着色ポリエステル樹脂)はFRP防水層を紫外線や太陽光線などから守る保護膜です。
ウレタン防水の耐久性は、施工法や施工場所にもよりますが、6年~8年くらいです。
ウレタン防水は、下地にメッシュシートや補強布等を敷き詰める工法などありますが、メインとなる防水層がウレタン系の樹脂ですから、真夏の紫外線や太陽光線でゴムが伸びたりポッカリと膨れてきたりし、冬場の低温でゴムが縮みます。
そのような状態を数年繰り返すと、古い輪ゴムを手で引っ張ればすぐに切れるようにウレタンゴムも弱くなります。
FRP防水工事を屋上などに施工した後の歩行は、全然問題ございません。
屋上やベランダ(バルコニー)の防水工事の際は、ノンスリップ仕様(防滑材入り)にしておけば、雨や露などで濡れていても、すべったり転んだりする事はありません。
FRP防水を施工後にFRP防水面の上層に保護モルタルを施工する事は可能です。
RP防水の上層にタイル貼りなどは可能です。FRP防水層の上から保護モルタルなどを施し、その上からタイル施工が可能です。
FRP防水の撥水性は抜群です。FRP防水層に雨水などを浸透させる事は一切ありません。
FRP防水の耐震性能は大変優れています。
弾性FRPの引張り強度は、数値では80(MPa)~100(MPa)です。ウレタン防水で1(MPa)~4(MPa)です。シート防水では2(MPa)~15(MPa)です。
他の防水工法とは比較にならない位の、耐震性能を持ち合わせています。弾性FRPは地震発生時に下地材のモルタルなどに追従して動くため表面に亀裂が入ったりチギレたり裂けたりする心配はありません。
万が一予想もしない位の大きな震災で亀裂などが発生しましても部分的に切り欠きを行い、部分補修を行えば元通りになります。 簡単に説明すると車のバンパーを修理するような感じです。(FRPの樹脂の種類は違いますが)